住宅の基本は“間取り:プランニング”です。間取りは素人でもある程度作成することはできますが、
立体的な思考(三次元)と長年の訓練がないと思ったようなデザイン性の優れた住宅にはなりません。
おそらく10年ほどかけて立体と照らし合わせながら、模型やパースなどで検証できれば、それなりの
住宅が創れるかもしれません。しかし、その時間と労力を金銭的な数字で考えると住宅の半分が
消えてしまう上、失敗の可能性も大きいのです。
建築家は、そんなお客様の代理を務めます。間取りだけでなく、コスト・設備・電気・付帯工事
更に動線の処理や空間の提案をして施主(クライアント)の要求に応えます。設計士は多数います
が、クライアントの要求をもとにトータルな判断をして提案してくれるのが建築家です。
クライアントの要求だけをとりいれ素人が作った間取りとそれほど変化のない図面を作成する設計
士に対し“夢をかたちに・・・”変えることができてこそ建築家なのです。
近年の住宅は、住宅メーカーの大きな進展によりファミリーレストランのような味の均一さが感じられ
ませんか?誰しもすまいは自己表現の一部として個性的なデザインを望む人もいますし、できるだけ
控えめな色使いで地域になじむことを主とする方もいますが、決して隣の家とまったく同じにしたいクラ
イアントはいないはずです。これは日本だけでなく世界共通であり、人間の本能なのかもしれません。
住宅は、人生のうちでほとんどの人は1〜2軒しか建てることのできない高価な買物です。結婚式
等の冠婚葬祭に費用はかけても一番肝心な住宅の設計に費用をかけないのは、人生の大部分を
不便さや欲求不満のなかで過ごす可能性もあるのです。自分のイメージするすまいをそれ以上に
検討してくれる建築家にたくさんの要望を出してください。必ず期待以上の結果が出ます。
ここでは、まったく間取りの検討をしていない方や、住宅メーカーに作らせたけど改善案が出ない等
の理由で間取りを作成してほしい方に基本設計を作成します。下記の流れに従って連絡いただけれ
ば一週間以内にCD−ROM形式にて図面を送付します。(紙の図面はありません)